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技術情報

タイムコードのしくみと運用方法

■タイムコードの役割
ビデオテープを編集する場合、必要な映像・音声がテープ上のどこにあるかが重要です。
テープをかけ替えるたびに位置指定がずれてしまう相対的位置情報でなく、異なったVTR にかけても変動のない絶対的位置情報である事が必要です。

 

■タイムコードは24 時間制
タイムコードはテレビ信号の各フレーム毎に順番に割り当てられた番号です。
NTSC 信号では毎秒30 フレームですから00 フレームから29 フレームまでの番号を割り当てます。
29 フレームの次は01 秒00 フレームとし、以下順番に秒の単位は00 秒から59 秒といった具合に時刻と同じカウント方法です。
なお、23 時59 分59 秒29 フレームの次は00 時00 分00 秒00 フレームとなります。

 

■タイムコード
SMPTE(LTC)
一般的にタイムコードと呼ばれるテープ位置と制御情報を含むデジタルコードのことで、BIPHASE MARK方式と呼ばれる変調方式のことです。
テープ上の長手方向に記録されるのでLTC(Longitudinal Time Code)とも呼ばれています。

 

1 フレーム内に80 ビットが設定される24 時間制のアドレスであり、内32 ビットはユーザーズビットと呼ばれ使用者が自由に用いてよいことになっています。
1 インチC フォーマットでは、通常音声の3 チャンネルに記録され、ベータカム、D1 、D2VTR では専用のタイムコードトラックに記録されます。

 

VITC(Vertical Interval Time Code)
LTC はテープの長手方向に音声固定ヘッドと同様に記録されます。 しかし、ベータカムVTR などの ヘリカルスキャンVTR では、編集点をスローモーションやスチルで確認する都合上、
テープを低速走行や停止させる事になります。その際、テープ長手方向のタイムコードは、 再生できなくなってしまいます。これを補うため、映像信号の垂直同期期間へタイムコードを 挿入することによって低速走行や停止状態でも読み取りが可能になりました。
この方式だとテープ停止中でもヘッドが回転しているので映像信号と共に呼び出す事が 可能なわけです。しかし、VITC はテープ速度が速いと読み取れなくなるので、 LTC とVITC を自動的に切り替えてタイムコードを読み取るようにしています。

 

■実時間とタイムコードのずれ
24 時間制のタイムコードにおいて、NTSC カラー同期は、フレーム数が29.97 フレーム/秒であることから、実時間に対してタイムコードの進み方にずれが生じてしまいます。
このずれは、1 時間あたり+108 フレーム(3.6 秒)となります。
このずれに対する規格として2 つのモードが規定されています。

 

ドロップフレーム(補正モード)
カラー同期と実時間のずれを長時間において解消するため、0 、10 、20 、30 、40 、50 を除く各正分の開始から2 つのフレーム番号(00 、01)をそれぞれ間引きます。 ただし、この補正モードでも、実際のカラー同期が正確には29.97002616 であるので、 1 日で75ms のずれが生じ、タイムコード発生器を実時間にあわせて使用する場合などは、ある間隔でリセット&スタートをおこなう必要があります。

 

ノンドロップフレーム(未補正モード)
なにも手を加えず使用するモード。
この場合、1 日で約86秒、実時間とのずれが生じます。

 

■VTR におけるタイムコードのオペレート
業務用VTR ・カセットテープの小型化とともに、いまやタイムコードの呼び出し(リーダー)・書き込み(ジェネレーター)も内蔵の機種が主流となりました。 タイムコードのおけるオペレーションに至っては、VTR の操作にある程度かかわった者にすれば、どのような機種であれ、問題なく運用できるはずでしょう。

 

タイムコードの記録(書き込み)
□発信器の選択
内蔵発信器のタイムコードを使うのか?
再生側のVTR または外部発信器によるタイムコードを使うのか?
*前者は、TC INT (インターナル)
後者は、TC EXT (エクスターナル)。

 

□記録方法の選択
NEW (生)テープに記録するものか?
既に記録されたものに書き足し、或いは書き替えするものか?
*前者は、PRESET (プリセット)モード/REC RUN 。
後者は、REGEN (リジェネ)モード/FREE RUN 。

 

□記録モードの選択
テレビ放送などの実時間に準じた必要性があるのか?
映 画・プロモーションなど、特に実時間に囚われないものか?
*前者は、DF (ドロップフレーム)モード。
後 者は、NDF (ノンドロップフレーム)モード。

 

静止やスロー・スチル再生として扱われるものか?
*VITC‐ ON を選択。(問題がなければ、常にON であることが望ましい。)
<注意>映像を書き換える(インサート)編集ではVITC も書き換えられるので、編 集の際はOFF あるいはモードがREGEN モードであることを確認して下さい。

 

□記録時間の設定
カウンター表示の選択がTC である事を確認。
任意の時間から記録する場合は、各VTR の設定方法で、時間(H)・分(M)・秒(S) ・フレーム(F)をテンキー・JOG ダイアル・矢印キーなどで入力する。

 

タイムコードの再生(呼び出し)

 

□再生時のタイムコードを呼び出すのか?
静止・スロー・スチル時のタイムコードを呼び出すのか?
*前者は、TC‐ LTC またはAUTO 。
後者は、TC‐ VITC またはAUTO 。

 

□画面表示の選択
モニターにスーパーインポーズするのか?
*表示する場合、CHARACTOR ON 。
(この場合VTR から、MONITOR‐ OUT かCHARACTOR‐ OUT または SUPER のVIDEO‐ OUT から映像が出力されている事を確認して下さい。)

 

それぞれの機種(メーカー)によって、名称や操作方法などが異なるので一概には 言いきれないところもありますが、参考までに。

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